第156回芥川賞・直木賞受賞作決定
平成28年下半期 第156回芥川龍之介賞が山下澄人さんに、
同じく 第156回直木三十五賞が恩田陸さんに決定しました!
※ 現在2作品とも完売しております。直木賞受賞作「蜜蜂と遠雷」は1月31日頃再入荷の予定です。
◆芥川賞
『しんせかい』 山下 澄人/著 新潮社:1,728円(定価) |
十代の終わり、遠く見知らぬ土地での、痛切でかけがえのない経験――。
19歳の山下スミトは演劇塾で学ぶため、船に乗って北を目指す。
辿り着いたその先は【谷】と呼ばれ、俳優や脚本家を目指す若者たちが
自給自足の共同生活を営んでいた。
苛酷な肉体労働、【先生】との軋轢、 そして地元の女性と同期との間で揺れ動く思い。
気鋭作家が自らの原点と初めて向き合い、記憶の痛みに貫かれながら綴った渾身作!
思い出すことの痛みと向き合い書かれた表題作のほか、
入塾試験前夜の不穏な内面を映し出す短篇を収録。
著者紹介
1966年、兵庫県生まれ。富良野塾二期生。
96年より劇団FICTIONを主宰、作・演出・出演を兼ねる。
2012年『緑のさる』で第34回野間文芸新人賞を受賞。
◆直木賞
『蜜蜂と遠雷』 恩田 陸/著 幻冬舎:1,944円(定価) |
俺はまだ、神に愛されているだろうか?
ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。
著者渾身、文句なしの最高傑作! 3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。
「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり
近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。
養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。
かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら
13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。
音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。
完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院の
マサル・C・レヴィ=アナトール19歳。
彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。
第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?
著者渾身、文句なしの最高傑作!
著者紹介
恩田 陸。1964年、宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』でデビュー。
2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞および第2回本屋大賞を受賞。
06年『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞を受賞。
07年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞を受賞。ほか著書多数。
福岡県北九州市・遠賀郡の医学書・教科書特約店
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